【意外と簡単!】英語初心者でもわかる冠詞「a」と「the」の使い分け

英会話

※このページは2020年11月26日に更新されました。

「a」と「the」の使い分けがわからない方へ

英語初心者だけど、
・「a」と「the」ってそんなに重要なの?
・使い分けに法則ってあるの?

と、モヤモヤしていませんか?

そんな私は英語学習をはじめて5カ月の英語初心者です。
「a」と「the」に疑問を感じるものの、間違えたって気にせずに英語学習を続けていました。

だって「a」と「the」なんて、曖昧でも通じるじゃん!

でも、疑問に思ってるところは早く解決した方がいいですよね。
ということでGoogleで検索してみたら、分かりやすい記事がたくさんでてきて意外と簡単に違いが判りました。
少しだけ英語の迷路から抜け出せたかも。

今回は「a」と「the」の違いをGoogleで検索して、検索結果から「10記事」+「5動画」を調べてわかったことを、過去の自分に向けて「覚えておきたいポイント」としてまとめたので紹介いたします。

1.曖昧にしてても通じてるけど必要なの?

1-1.「冠詞」って何?

「冠詞」とは名詞の前につく言葉で、「a」とか「the」が冠詞です。

a pen(1つのペン)

the pen(そのペン)

ここまでが私が中学で習った「a」とか「the」のイメージです。
調べてみると冠詞とは下のような意味があるそうです。

冠詞

ヨーロッパ諸国語などの品詞の一つ。名詞の前につけ、数・性・格などを示す語。

気付きましたか?
そう!
冠詞って、ヨーロッパ諸国とか欧米の言語にあって日本語にない概念なんです!

英語は「特定や不特定」、「単数や複数」をはっきりさせたがる言語です。

日本語ではわざわざ「1つのペンを貸して」と、いちいち「1つ」を強調することってありませんよね!
さらに「そのペン」ということはあっても、いつも「その」をつけなければいけないわけじゃありません。
でも英語だと「1つ(単数)か複数か」にこだわったり、「この単語はお互いの共通の理解だよね」って「その(特定)」にこだわったりするんです。

だから、私のような日本語だけで生活してきた純日本人には、最初は理解することが難しいですが、「日本語と英語の根本的な考え方の違い」を理解する必要があるんです。
他にもたくさんありそうですが、そこは受け入れることが英語学習の近道だとわかりました。

1-2.英作文では必須

私のように「a」と「the」なんて、曖昧でも通じるじゃん!と思う方も多いと思いますが、冠詞を最も理解しなければならないのが英作文です。

従来はテストなどでもリスニングとリーディングに重点が置かれていましたが、現在はアウトプットのスピーキングやライティングが注目されるようになってきました。
少しでもテストでいい点を取ろうとしたら、冠詞の理解は避けて通れない道なのです。

さらに先ほどもお話ししましたが、日本人同士で英語を話すなら「a」と「the」が無くても理解し合えるかもしれませんが、日本人と英語圏の方で話す時は、冠詞の理解がないと英語圏の方にモヤっとした感覚を与えてしまうのです。

2.「a」と「the」の使い分けルール

2-1.「a」と「the」の基本的な違い

突然ですが問題です。下の文章に「a」か「the」を入れてみてください。

I got ( ) pen yesterday.
This is ( ) pen.

昨日ペンをもらいました。
これがそのペンです。

答えは以下のようになります。

I got ( a ) pen yesterday.
This is ( the ) pen.

英語は「特定不特定」、「単数複数」をはっきりさせたがる言語とお伝えしましたが、「a」と「the」の違いは「特定不特定」で分けることが出来ます。

「a」は不特定な名詞に付く「不定冠詞」

「a」を使うときは、これまで話題にのぼっておらず、初めて話題に出てくる名詞に付けます。
下のように和訳には書かないカッコの意味が「a」には隠れています。

I got ( a ) pen yesterday.
昨日(特にどれとは限定していないけど一般的な)ペンをもらいました。

「the」は特定された名詞に付く「定冠詞」

すでに話題に出てきていて、相手同士の中で決まっていて、「その」と訳すことができる名詞に付けることが出来ます。
こちらもカッコ内のような意味が隠れています。

This is ( the ) pen.
これが(昨日もらったっていう)そのペンです。

日本人だったら「これくらい察してよ」という内容が、英語の「a」と「the」には隠れているんです。
わかると意外とシンプルな違いですよね。
では、もう少し詳しく「a」と「the」について解説します。

2-2.「a」の使い方

数えられる名詞につく

「a」につく名詞は下のように「1つ」と数えられる名詞につきます。

a ball / a cup / a book / a man / a cat

なので、下のような数えられない名詞には「a」をつけることはできません。

「a」がつけられない名詞

oil / air / art / furniture / cheese

「あれっ?furniture(家具)は数えられるよ」と思いませんでしたか?
furnitureのように個別に輪郭があっても、何かの総称として使われる名詞はイメージが不明確になるため数えられない名詞の扱いになります。
さらにcheese(チーズ)や肉などの食材も切り方で形や輪郭が変わってしまうので、数えられない名詞です。

単数形にしかつかない

「a」は「one」が略された形とされており、「a=one=ひとつの」が本来の意味なんです。だから下のように、aをoneに変えても意味が通じるものに「a」がつきます。

・A ball = One ball
・A cup = One cup
・A book = One book
・A man = One man

「an」に変形することがある

後ろの名詞が母音「a, e, i, o, u」で始まる時は、「a」が「an」に変化するというルールがあります。

・an apple
・an egg
・an orange
・an uncle
・an idea

なんで母音「a, e, i, o, u」には「an」が付くかっていうと、「a(母音)」+「a,e,i,o,u(母音)」のように母音同士が重なると発音がしづらいから、子音の「n」を挟んで発音しやすくしてるんです。

実はこれ日本語にもあって、「春雨(はるさめ)」って「はるあめ」となるところを「る」と「あ」は母音が重なるから「子音のS」を入れて「はるさめ」って発音してるんですって。
これまで「an」ってややこしいなと思っていたけど、外国の方からしても「春雨」ってややこしいなと思われてたんですね。

2-3.「the」の使い方

世界でたった一つには「the」

最初に説明したとおり「the」は定冠詞なので、もう決まっているものに付ける冠詞でした。世界に1つしかないものは誰が見てもこれと決まっているので「the」をつけるのです。

・The sun
・The Atlantic Ocean
・The world

複数形や数えられない名詞にもつけられる

「the」は「that(その)」と略語と言われており、「a」がつけられなかった複数形や数えられない名詞にもつけることができます。

the oil / the air / the art / the furniture / the cheese

いかがでしたでしょうか?
日本語にはない概念の「a」と「the」でしたが、理解できると意外と簡単なんじゃないでしょうか。
個人的な感想としては、はっきり物事を言う欧米の方の考え方が、物事をはっきりさせたい「a」と「the」に現れているのかなと思いました。

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